意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
「はあ、本当かっこいい」



「一曲でもいいから
自分のためだけに
弾いてもらいたい」



「彼女いるんですかね~?」



「そりゃ、
あんないい男だもん、
いるでしょ」



(みんな騙されてるなー)



「で、どうなんですか?」



「え?」



心のなかで苦笑しながら、
他人事のように
女性スタッフの話を
聞いていた千尋は、

話しかけられて
びっくりする。
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