キミがくれる、あるがまま。

二人っきりの帰り道

徐々にクラスのみんなの名前も、覚えられるようになって来た。



トモと委員長になってから、クラスの子から何かを聞かれたり、話しかけられたりする。




学校行事のことを聞いてくる子に、私が分からない内容だったら、トモが答えてくれるし、逆にトモが分からない内容だったら、私が答えたり。




今の状況は、一年前と全然、違うんだ。





「萌ちゃん、今日の帰りどこか寄ってかない?」





「いいよ。・・桜木くんは大丈夫なの?」





朝、自分の席にいた私に、麦ちゃんは『おはよう』の言葉の後に続けて、ちょっと遠慮がちに言ってきた。




そんなに遠慮がちに言わなくてもいいのに・・・



麦ちゃんは、かばんを机に置きながらくすくす笑っている。




「毎日、一緒に帰ってる訳じゃないよ〜!」



「そうなの? 仲が良いから、そうなのかと・・」




麦ちゃんに、本当に良いの?とまた聞かれたので、大丈夫だよ!と笑うと、麦ちゃんは、嬉しそうにしていた。




麦ちゃんと同じクラスになってからとゆうもの、麦ちゃんと私はよくしゃべる。


好きなドラマのはなしとか、好きな音楽のはなし、もっともっと色々。


麦ちゃんといると、楽しいよ。




< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop