キミがくれる、あるがまま。

私も、がんばって、植原麦ちゃんに「よろしくね」と言うと、思いっきり両手を握られる。




「相原さん、笑うとめっちゃ可愛い〜ねぇ！今、めっちゃずっキュンって来たよ！
相原さんじゃなくて、萌ちゃんって呼んでいい？
私も、麦で良いよ。」



「うん、わかった、麦ちゃん。」



なんだか、嬉しい。
こうやって名前を呼び合うって新鮮。



麦ちゃんは、嬉しそうに私の前の席に座ると、本当に嬉しそうに私を見てハニかんだ。




「私ね、一年生の時は、あまり友達出来なかったの。あ、深く話せる友達がいなかったとゆうか、上辺だけって感じでさ・・・
だから、萌ちゃんとはたくさん、お話したいな。」



麦ちゃんは、照れたようにそんな事を言った。
普通は、こんな自分が卑下されているように、自分のことを言わないのに・・




「うん、いっぱいお話しよう。」




なんか、麦ちゃんとは深い関わりになりそうな気がして、私は、心よく受け入れた。