Connection
「あぁ~…ほんと怖いくらいに全て同じなのですね」


『あ!そうだ!血液型は?』

「けつえきがた?何ですかそれ」


『生まれた時に病院で検査したよね?』

「びょういんって何ですか?
私には全くその意味がわからないです」


『え…あなたもしかして…
あなたどこの時代?』

「時代って何です?」


『あーんーじゃあ、将軍は?』

「将軍様は徳川ですが
詳しくは分かりませぬ」

『江戸時代か…
あなた、私の前世の人だったりするかしら』

「前世?
私から見て貴方様は来世のお方?」


『そうかもしれないわね』

「願いが叶ったのですね!」

『願い?』

「ここは夢の世界なんですよ!」

『夢の世界?』

「私!寝る前に夢の世界で来世の私に会えるようにとお星様に願ったのです」


『あぁ~それなら私もしたわ
どこか謎だったけれど夢の世界だったのね。』



「あ、そうだわ。貴方様は私の恋人をご存知ですよね?」

『んーまぁ知ってるかもしれないわね
繋がりはあるみたいだし
名前は?』


「柊 紳助様です」

『柊 紳助・・・・・
どっかで聞き覚えがあるわね』

「ほんとですか!?
今どこで何をしているのですか?」



『ちょーっと待った!
勘違いしてない?』

「え?してないですよ」



『いやーしてるわ。うん。確実に』

「してないです!」


『あなたと私の生きている時代は違うのよ。あなたの知っている柊様は私の知っている柊様とは違う。
同姓同名でも違うの。』

「え…じゃあ紳助様は今どこに・・・・・」


『それは分からないけど
私の時代の柊様は私の努めている会社の大事なクラウント・・・・・いや取り引きのお客様よ』




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