クローバー♧ハート - 愛する者のために -
「あ、お待たせ。探してたら、思ったより時間が掛かった」
と言ってリビングに戻って来た拓篤くんは、二冊のアルバムを手にしていた。
「これって……」
「俺たちが小さい頃の、アルバム」
アルバム。俺たちって事は、この中に護くんの幼い頃の写真があるってこと?
「護の両親の事は俺からは言えないけれど、幼い頃の写真なら良いよね」
独り言のように言った言葉に、神谷さんは「かもな」と小さく答えて
少し冷めたコーヒーを口にした。
「ほら、これ。この頃に、俺たち会ったんだ」
彼が指差した、一枚の写真。
そこには、自分たちより少し大きな雪だるまを挟んで並んでいる
五、六歳くらいの小さな男の子が二人。
楽しそうに笑っている男の子と、少し不貞腐れたような顔を浮かべた男の子。