友情のち恋、ときどき嵐。


・・・・・・・・あれ?

手が動かないなぁ・・・・・。

というか、口もなんか張られてるし。

う~ん・・・・縛られてるかな?


ま、寝たら解けてたりするかもしれないし・・・・・。


「ンな訳ないだろ」


目を開けたら、海がいた。

・・・・・何故こういう状況になっているのか、いまいち理解できない。


「??」

「いろいろ♡・・・お前が寝てんのが悪い」

「(いや、良いも悪いもないと思うんだけど)」


とりあえず、解いて。

目でそう訴えるが、海は『ダメ』と首を振る。


「てか、お前今の自分の状況分かってる?」

「?????」


頑張って首を曲げてみる。

前オープン、ズボンはボタンをファスナーが空いている。


うん、襲われてる。


「・・・・・んぐーんぐー!!」

「・・・やっとかよ」


海はため息をついた。

つーか離せ!!

和陽は願ったが、そんな願いが叶うはずもなかった。
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