Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜

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「フンッ・・・、生意気な小娘だ。」
「グルルルッ・・・!」
このまま進んで来られたら私の計画が台無しになる可能性が出てくるかもしれん・・・。この無能な奴らを送り込んで小娘らの餌にするか?
私は檻の中にいる狼たちを見た。
なんとも汚らわしいのだろうか・・・。
肉に飢えた狼は、よだれを垂らし、充血した目をこっちに向け、まるで怒り狂っているかのように威嚇をしている。
「・・・馬鹿な狼だ。」
「ギャオンッ!!」
馬鹿な狼は私に目掛けて手を伸ばし、汚い口で吠えてきた。それを合図かのように他の狼らも吠え出した。
「お黙り!汚い獣共め!!お前たちなど消そうと思ったらいつでも出来るんだぞ!・・・それとも何だい?私に逆らうつもりか?」
そう言い聞かせるように言ったら、狼らの威嚇は一斉に消え静まり返った・・・。
「フンッ!・・・ほら、肉だよ!」
鹿を丸ごと檻の中に投げ入れると、一気に狼はそれに食いついてきた。
・・・血だらけの口。
一歩進化したオオカミ族とは大違いだ。
「お前たちは進化損ねたただのクズだ。それを救ってその醜い姿を使ってやってるんだ。感謝して欲しいくらいだな・・・。」

あんたらにはこれから役に立ってもらわないといけないんだよ。



これからが、本番だー・・・・・




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