恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
      最後の日。


絵を描いていると、いっくんが来た。


「いっくん、どうしたの?」


「いや、その、ちょっといいか」


休憩を挟んだ。


「えっ、シーちゃんが、いっくんに告白」


「俺もビックリした」


「全然、気付かなかった」


「お互いに鈍いからなぁ。
こう言うところ」


「そうかも、知れないねぇ。
でも、いっくん、どうするの?

告白受けるの、僕は、反対しないけど」


「まだ、わかんねぇ、初めて女として
意識し始めたから、ちゃんと雫ちゃんの
こと見たいし」


「そっか、シーちゃんも幸せになれると
いいな」


「娘を嫁に出す父親みたいだぞ」


「いっくんだったら、シーちゃんの事を
任せられる」


「そうか」


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