不良にならなきゃ★始まらない?!
「琉聖さん!!必ず勝ちましょう!!」
「当たり前だ!負けは絶対認めねえ!!
全員、腹くくれ!!」
「「「!!うおおーー!!」」」
いつもの琉聖くんだ!良かった。
明日は土曜日。練習も、今日が最後だ。
みんなの心が一つになって、ほんとに良
かった。
「一華、7時に迎えに行く」
『う、うん。紗夜も誘っていい?』
「構わねえよ」
『うん、じゃあ7時に』
やっぱり本気なんだ?!どうしよう?!
紗夜にお願いするしかないな。
親には、紗夜のとこに泊まると言って、
私は急いで準備をすると、家の外に出て
琉聖くんの迎えを待った。
紗夜は、始めは驚いていたけど、私の頼
みならと引き受けてくれた。
ブオン!ブオオオオオン!!
物凄い爆音がしたかと思うと、琉聖くん
が、仲間と二人で迎えに来た。ブルーの
グラデーションの琉聖くんのバイクは、
ピカピカに光って超綺麗!!
さては磨いて来たな。間違いない!
「よう!これ被って後ろに乗れ」
『え?!後ろ?!』
渡されたヘルメットを被ると、私は言わ
れた通りに、琉聖くんの後ろに乗った。
怖い、怖い、バイク初めてだもん。
「しっかり掴まってろよ」
『う、うん!』
ブオオオオオン!!!
『いやああーー!!!』
『怖い!怖い!怖いよー!!』