ナナイロ・ツバサ

先輩

4月。

もう少しで春休みが終わってしまう。


私は毎日のように、夜コンビニへ行った。

夜の親会議は怖い・・・。
いつも話題は蓮にいと私の差。

隣の部屋で話されていると考えるとゾクゾクして、怖い。


ちなみに蓮にいとは連絡が取れないまま、気まずい関係になっていた。



ブゥーン!ブゥンブゥンブゥン!

バイク音。もうこの音量には慣れた。

雨じゃない日は、この時間。この場所に、
「不良」と言われるグループが集っている。

まだコンビニまで200メートルぐらいだろうか・・・?
もう音が聞こえる。

私はいいけれど、周りからしてみれば近所迷惑だ。
こんなところが嫌い。

とボッチ歩いていた。

落ちているタバコ。
昨日の雨の水溜り。
落ちているビニールやレシートを見ながら歩く。


「おい?おねぇちゃん?」

ん?

私は振り向いた。

ふ・・・不良!?

後ろには、バイクがかたまっていた。

いつものコンビニ前のグル?
私はコンビニの方を向く。

相変わらずバイク音が聞こえていた。


「おねぇちゃん、こんな時間に一人?俺たちと遊ばない?」

「いいです。私行くところあるので。」

私はきっぱり断った。

「じゃあ、そこまで送っていってあげるよ。」

「キャッ!!!」

私は腕を掴まれた。

もうダメだと、なんとなくあきらめていた。
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