寵愛の姫 Ⅰ

不思議な女ー叶sideー












第一印象は、不思議な女。








ナンパ男に連れて行かれそうになっていた時は、あんなに怯えていたのに、






次の日には、昨日と同じ場所に平然と座ってた。









…こいつ、ナンパ待ちか?








ふと、俺の心の中に昨日の女





――莉茉に対するそんな疑心が沸き上がる。








「……。」







―――でもちげぇ。






あいつの瞳がそんなんじゃねぇって語ってた。




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