寵愛の姫 Ⅰ【完】
比翼連理の
鳥は
空を飛べなくても
きっと
幸せだと思う
なぜなら
あなたがいつでも
隣にいて
もう
独りではないのだから
つづく
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胸を焦がすような、
切なさを含んだ夢を見た。
立ち止まっていたかったのに、
暗闇に差した光が私を呼び起こし泡と消えていく。
一瞬、
眩しさに瞳が眩んだけど、
それはとても温かく優しいものでした。
茉莉、
あなたの胸の内を理解が出来なくてごめんなさい。
知らない事は罪。
漸く分かったの。
お互いが傷を抱えてたんだね。
まだ、やり直すには遅くないですか?
待っていて欲しいよ……。
半身をもがれる気配に
パチリと私の中で何かが弾ける。
はっと目を覚ましたら、自分の頬が涙で濡れていた。
探しに行こう。
比翼連理の羽翼を。
もう、手放したりしないから。
ねぇ、
……私の声はあなたにちゃんと届いていますか?
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時に戸惑い
迷いながらも一歩ずつこの道を進んできた。
決して平坦ではなかったけど、
真っ直ぐに前だけを見つめて大地を踏み締める。
私が落ち込んだなら励まし、
笑ったいたならあなたは一緒に笑顔になって
2人で沢山の思い出を作ったね。
この胸に
記憶の中にいつまでも色褪せる事なくずっと輝き続けているよ。
それは、
自分の歩んできた歴史で足跡。
忘れたくない。
どんな事をしても………。
愛された事実も。
生まれてきた意味さえ、
覚えていたいの。
例え、痛みを伴ったとしても構わない。
今、原点に帰ろう。
向き合う強さと
勇気を与えてくれたあなたに。
――ーー私の全てを捧げます
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ずっと独りだと思ってた。
誰にも気付かれず、
誰にも必要とされず、
…………孤独に生きていくんだと…。
そう覚悟していたの。
寂しいと、
悲しいとも誰にも言えず膝を抱える。
そうすれば、
見たくない物に蓋を出来るから…。
そっと、
目の前に差し出される手に顔を上げれば、
優しい温もりが包み込む。
あなたが私を見つけてくれて、一変した世界。
その瞬間、
きらきらと全てが輝きだした。
こんなにも幸せで、
誰かに愛される喜びを、きっと一生忘れない。
あなたと出会った事が必然。
あなたを愛したのは運命。
―――そう、思っても良いでしょう?
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