Dilemma
「さてと…代表者(副部長)が決まったところで…」

「まだ何かやることでもあるの?」

「会計は棗、雑用は愛梨でよろしく」

「!?」

「副部長の私に任命権がある。異論は認めないからな。」

「そんなぁ…」

雑用係なんてものに任命され、嫌な予感しかしない愛梨。


「ところで私から提案があるんだが」

「あら」

「…え?」

今度は何だ、とばかりに志暢を睨みつける愛梨(全く威力は無かった)。


「さっきも話してたけどさ、この部屋地味だよな愛梨みたいにさ」

「は?」

なんか今すごいナチュラルに罵倒された気がするのだが…

「だからさ、この部屋みんなで私物とか持ち寄ってもうちょっと豪華にしようぜ」

「それいい!」

彼女にしてはまともすぎる提案に、思わず何も考えずに賛同してしまった。
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