【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

「えっ…?」



呼ばれるがまま振り返る。


すると…、



「ん、」



突然タルトを刺したフォークが口に運ばれてきて…



…ぱく。



私はそれを無意識にくわえた。



………



あれっ…?



え……



えぇ〜〜〜っ!!?///



口の中に広がる洋梨の味…。


琉衣くんの頼んだタルト。



今度はなんと、琉衣くんがそれを私に食べさせてくれた。


信じられない…!



「…る…るいくん!?///」



真っ赤な顔で口を押さえながらテンパる私に、琉衣くんは涼しい顔をしながら言う。



「食いながら喋んじゃねぇよアホ。

どう、うまかった?」



……どきん。



コクコク、と頭を上下に振って答える。


そしたら彼はすこし笑って。



「だろ?

仕方ねぇから分けてやったんだよ。感謝しろ」


「……っ、ありがとう…///」



それはたぶん、二度目の間接キス…

とかなんとか…あーダメダメ…!


私はもうドキドキしすぎて恥ずかしくて、どうにかなりそうだった。


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