【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
どんどん小さくなる声で、そう呟いた。
すると琉衣くんは一瞬黙って。
「じゃあなんでこっち見ねぇの?」
えっ…。
そう言った瞬間、腕を強く引かれた。
「…きゃ、」
「なんで目合わせねんだよ。
ちゃんと俺の目見て言えよ」
手に付いた水滴が床にしたたり落ちる。
ドキドキと鼓動が速くなって。
ど、どうしよう…。
泣きそうになってくる。
琉衣くんはぐっと顔を近づけて、私を覗き込むように見つめる。
まるで心の中まで覗かれてるみたいで…。
だけど見上げると、その瞳は少し揺れていた。
「俺を見ろよ」