【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
私がおそるおそる近寄ると、再びこちらを見る琉衣くん。
少し驚いてるみたいだった。
「渡したいもの?俺に?」
「う…うん…。あのね、コレ…
琉衣くんにはお世話になったから、私からちょっとしたプレゼント。
仕事でよかったら使って」
そう言ってラッピングした袋を手渡す。
中には仕事でよく使う、コンパクトサイズのメモ帳とボールペンが入ってる。
同じものを俊介さんにも用意した。
ほんの気持ちだけど…。
琉衣くんはそれを受け取ると、小さな声で礼を言う。
「…あぁ、サンキュ」
本当にそれだけだった。
まるで初めの頃に戻ったみたいに、会話がない。
私はやっぱり悲しくなったけど、それでも自分から感謝の気持ちだけはきちんと伝えようと思った。
「あ…あの…、
短い間だったけど、ありがとう」