懲りもせず、恋する私
部署に戻った私は、
さっそく、
パッケージの候補をまとめた。
キャッチコピーは、

/甘い誘惑であなたを落す/

「なんか、ふふ。」

バチッ。「痛った!」「馬鹿じゃね?」
「はぁ?叩かないでよ!」
「ぼけっとしてる馬鹿な部下に気合いいれたんだ!」
表情一つ変えず、冷酷な言葉。
あんたのせいで、皆んな萎縮して
雰囲気最悪なんだよ!
前は、課長が癒し系だったから
和気あいあいで
楽しかったのに。
最近は、
みんな…愚痴と溜息はっかり。
わたしの中の正義感に火がついた。
< 12 / 66 >

この作品をシェア

pagetop