懲りもせず、恋する私

恋しちゃってる?

暖簾を少しくぐり、
店の中に居る皆んなに向かって

何か言った。

そして…胸ポケットから財布を出し
御札を数枚渡す。

「課長こんなにたくさん?」
「次の飲み会にまわせばいいから」

歓声が上がっていた。

本当は、課長
皆んなを大事に思っているんだ…。

仕事に厳しいのは、仕方ない。
そう、思えてしまった。

確かに、
課長は、失敗しても
怒鳴ったりしない。
むしろ、もっと良いものが
あるはずだと
背中を押してくれる。

時々見せる、
何気ない思いやりが
あった事に今頃気付く。
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