懲りもせず、恋する私

ドキドキ、デート?

「翼、着替えてくるね。」
クローゼットから
カジュアルな
ボーダーのチュニックとショートパンツ
を取り出し。
着替え、鏡の有るミニテーブルで
お化粧した。
ナチュラルメーク。
「髪…。シュシュ!」
ゆるいパーマの髪を
アップして結えた。
「こんな感じでいいかなぁ?」
そっと、リビングに戻ると
ベランダで紫煙をあげ
タバコを吸う翼。
整った横顔、細く長い指に挟まれた
タバコ。
髪が風で
揺れ、前髪をワサワサっとかきあげる。
仕草…。
なんだろう、ドキドキした。
ふと、目が合う。
「出来たのか?なに?見惚れてた?」
意地悪な笑み。

「そんなんじゃ…。」顔が少し
熱い。
さっとタバコを消し、
私の頬に手をそえた。

「つぐみ、可愛い…」チュっと
触れるキス。
「行こうか。」「はい」
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