真実の愛のカケラ
「そっか。
俺と一緒じゃん」


笑ったように言う拓哉の言葉が、すんなりと胸に響く。


その温かい言葉に私の涙腺はいとも簡単に崩壊。
嬉しいのか寂しかったのか、安心したのか、自分でもよくわからない涙。


それでもまだ大きく揺れ動く。


「私は拓哉が困ったときに私ができることなんて限られてるよ?
見たでしょ、家だって平凡だし」


「そう思ってるのは柚希だけ。
今までにどれだけ助けられたと思ってんの?

どうしようもなかった俺を素直にさせてくれて、自由にしてくれて、時々無茶もさせてくれる。
俺を変えてくれたんだよ。


柚希のお陰で、俺は俺を好きになれた。
そんなこと、今まで俺を含めて誰もできなかったのに」


「私は、拓哉の力になれてるの…?」


「もちろん」


拓哉は、いつもこうやって私の不安を優しい言葉でほぐしてくれる。
望んだこと以上の言葉をかけてくれる。


「ありがとう。
…東京に戻るよ。

拓哉、…大好きだよ」


体を寄せて、暗闇に紛れてキスをする。


伝わってくるわずかなぬくもりでさえ、どうしようもやく愛しい。
胸が締め付けられて苦しくて、でもその苦しさがどこか幸せで。
拓哉のことが本当に好きなんだと実感する。
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