幸せのはじまり

グイッ

「?!」

「先生この子もついでに団入れてもいいですかー」

いつの間にか私の元に先輩が来て、
勝手に右腕を挙げられていた。

「え、ちょっ「良いぞー。高科がんばれよー」

半ば遮られ先生の面白がっている表情も堪に触る。

だれもやりたいなんて言ってないし
許可してないっ

「先輩、私も入っちゃダメですか?」

困惑顔の私を見かねて千夏が言うが、
千夏も表に出るのは私以上に嫌な筈。

「千夏、大丈夫だよ。ありがとうね。
困惑してるけど取り合えず頑張るから、
多分……なんてな」

少し冗談まじりに話したら、少し千夏の心配の色が消えた気がして
ほっとする。

そんなのを他所に明るい調子で先輩が切り出す。
「よし。じゃあ決まりだねー
明日から体育館で集まって色々やるからきてね、はい、これ諸々のプリント」

数枚程度の紙を有無を言わさず渡される。

顔が、近い。

「んじゃ、俺は役目を果たしたんで治部んとこ戻ります」

「おう。ありがとなー」

ピシャン

嵐が去っていったとは、まさにこの事だろうか。

まだ何が起こったのか整理が追い付いていない。

ただ言えるのは、間違った選択をしてしまった、と言うことー。
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