太平の世を夢見て
有馬城主

周りを大国に囲まれた小さな小国。

志津の国  


小国ながらも周りに潰されないのはこの国の軍事力が大きいからだと言う。



「千月様〜!!」

ここは、その国の中心の城

有馬城の中である。とある老人の声が響く



「なに用ですか?じい。朝から騒がしいですよ。」


千月とは、この有馬城の城主であり、

この国を統べている 天嶺 千月の事である。

「はぁはぁ……そ、それがですね今、早馬が来てですね……」

じいが焦りながら言った。

「それで?」

「い、今から太閤殿がこの国にお越しになるといっておるのです!!」

「…………はて、太閤殿より文は届いておりませぬが…………いったいなんの御用でしょう」

「決まってるだろ。どうせ 我が見方となれとかそんなことだな。」

そう無礼な口調で言ったのは千月の小姓
13歳の松ノ助である。じいの孫だ。

「これ!!松ノ助!!若君に何と言う口の聞き方!!」

「よいよい。私は構わないですから。
それよりも。松ノ助。」

「はーい」

「まだ、そうと決まったわけではないのに
物事を憶測だけで口にすると痛い目を見ますよ。」

「うっ………はーい」

千月に、核心を突かれためらいがちに返事をした松ノ助。

「それで?じい。太閤殿はいつくらいにつくのですか?」

「はっ、それが今夜にでもと…………」

「そうですか……………と、なると急いで支度をしたほうが良いですね。 城下の者達に
客人が来ると言って回ってください。」

「はっ、承知」

じいが急いで出て行った。

あ、そうそう。太閤殿とは?と思っただろうから一応言っておこう。

太閤とは、豊臣秀吉の役職名である。

つまり太閤殿とは、豊臣秀吉のことなのだ
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