君とまたあの空の下で。
「う、うんよろしく・・・」

そしてそれを遮るように

「はーい、皆転校生来て落ち着かないのは分かるが大切な話をするから静かにしろー。」


担任が喋っている間私は色々冷静になって考えた。


すると、1つの疑問が私の頭に浮かんだ。なんで、小学校時代の友達のことは覚えているの?


確かに、明らかに一緒にいた時間は短かかったけど、私だって記憶の隅っこ位にはいるはずじゃないの・・・?

だって夏祭り一緒に行く約束までしたんだよ?自惚れだけどそこまでの仲なら、少しくらいは覚えていてくれるはず。


何かが引っかかる────


私だけ、忘れられてるの・・・?




その嫌な予感は当たっていて、それを知る時、蓮の悲しい過去を知ることになることを私はまだ知らない。
< 38 / 39 >

この作品をシェア

pagetop