眠りの森のシンデレラ


今こうやって君に触れているというのに

君はまだ果てしなく遠くにいる気がするんだ



君はもう俺の事なんて忘れてしまったかもしれない


それでも俺は_______



髪をなでていた手を止めてひめちゃんの頬にキスをする


それでも彼女は起きない


目覚めのキスなんて存在しないんだ



「何やってんだよ、俺…」


自嘲気味に笑って図書室を出る


俺にも、チャンスをくれ
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