眠りの森のシンデレラ
「それでは大神君、あなたは誰に愛を叫ぶのかなぁ!?」
司会者のテンション高めの振りが響くと、ギャラリーは俺の言葉を待つように静まった。
「俺が言いたいことはただ一つ!
え~と、ひめちゃん!
もしここに来てたら、いつもの場所に来てください!!そこでちゃんと返したいものがあります、すいませんでした」
名指しすると嫌がるだろうからやめようと思ったけど、よく考えると名前すら知らなかった。
あぁ、俺は本当に、まだ何も知らないんだな。
