【短】俺だって、ヤキモチ妬くよ。


手首を離されたのは、人が全然いないシャワールームの後ろ。



「……はぁ。お前さ、他の奴にそんな格好見せんなよ、バカ」



いきなり座り込んで自分の髪をくしゃとする裕君。



「そ、そんなに変だったんだ……。ごめんね。」



だから、朝も裕君は、目を丸くしたまま何も言ってくれなかったんだね。



「あーもう、ちげーよ、鈍感。だから、可愛いすぎて、他の男に見られるのが嫌だったんだよ」



「ーっ。ゆ、裕君。」



ねぇ?それってさ……。



「や、ヤキモチですか?」
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