あなたのお悩み解決します~お助け倶楽部の事件簿~
「ちょ、ちょっと待ってよ」

混乱する私におかまいなしで、涼は生徒会室のドアを開けた。


「亜実~。新しい部員連れてきた~」

「だから、私はまだ入るとは……」

「え? 未希、おばあさんの占い信じないわけ?」

いじわるそうにニヤリとする涼。


「ぐ……」


言葉のでない私の背中を涼が押し、生徒会室の中へ。


はじめて入った生徒会室は、シックな赤茶色の壁紙に囲まれた大人びた印象の部屋だった。


木でできたデスクの横には、4人がけのソファが置いてある。
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