許されるなら‥‥もう一度
八章

次の日、仕事を早目に終わらせて、
凌の元に向かう。


「凌!」

「おかえりなさい。」

「あっ、ただいま。」

「ご飯、食べますか?」
と、聞かれたから
咄嗟に
「食べる。」
と、答えた。

凌は、変わらない?
   ように感じる‥が‥‥
何かが、違った。

食事をして、いつものようにお風呂に入り
寛いでいると‥‥

俺の携帯が鳴った。
  知らない番号からだ‥‥

取り合えず、出てみると

「一輝、私!!
どうしょう‥‥
凌馬が···凌馬が···事故にあって‥‥‥‥‥
私‥‥どうしたら‥‥」と

「一美か?落ち着け。
     凌馬ってだれ?」

どうやら、一美の息子で、
五歳になる子
その子が、交通事故にあったらしい。

救急車で病院へ運ばれたが、
手術中で不安になり、
俺に電話してきたみたいだ。


俺は、慌てて凌をみると·····

凌は、悲しみ一杯の目で

「行ってあげて。」
と、言った。


俺は、
「現状がわからないから
取り敢えず行ってくる
必ず、連絡するから。」
と、言って
着替えて病院へ向かった。



このときに、行かなければ‥‥‥
俺達の未来は、
変わっていたのだろうか?
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