先読み少女の歴史を越えた恋の行方 




『あなたなんて産まなかったら良かった。
あなたがいると迷惑なのよ。』



『氷奈古ちゃんって頭良すぎて気持ち悪いよね。』
『わかる!てか、いつも言いたいこと当ててさ、空気読めっての』


面倒臭い。人の言うことに一々耳を傾けるだけ無駄だ。

だけどどんなに自分に言い聞かせても言葉は耳にはいって来る。

やめて欲しいのに

『咲見さんの顔って綺麗だね、自慢してるの?』

『君が悪いんだよ。綺麗な顔で僕を誘惑するから』

『どうせ自分からさそったんでしょ何被害者ぶってんのよ』

やめて。

やめてよ。

「うるさいっっっ!!!」
バッと起き上がった。




目の前に土方の顔があった。

土「ど、どうした?」

寝てたのか?

「いや、悪い夢を見ていただけだ。」

土「そうか、…………」

土「さっきは悪かったな………その」

「別に土方は悪くない。」

土方は気にしていたのか。

少しだけ嬉しかったりする。

「疲れとれたのか?」

土「あぁ。まぁ、もう深夜だしな」

は?深夜?

「なんで寝て無いんだよ」

土「お前がうなされてたからだよ」

「そう、……………寝よう」

そう言って灯りを消した





< 25 / 31 >

この作品をシェア

pagetop