もしも超能力が使えたら


重い身体でよろよろと歩く。




そんな私を心配しながら美月は「体力が超能力の減力なんだね」と言った。


「そうみたい…。逆に体力さえあればあと2回自由に使えるのに。」

「…そっか。」

「ごめんね?もっと浮かしてあげたかったのに…。」

「えっ、いいよ、全然!十分に楽しかった!」

ははは、と笑う美月はすこし無理して笑ってるような気がした。


「………よかった…。」

「あ、信じてないでしょ?」

「バレた?」

「当たり前〜なんか顔でわかるんだよね!」

「顔に出ちゃうのか…私。 」

「かなりね!」

「美月もだけどね?」

「…っ、さ、すが私達!」

「ん、誤魔化した…?」

「えへ、へ…。」


あはは、と笑い合う。






帰宅して、すぐ横になる。
すると、母が私の部屋に入り

「あんた、ただいま、くらいいいなさい」

と、言う。

こっちは疲れてるんだから…!
しかも部屋に入らないでよ。


「はいはい、わかったから出てってよ。」


私は布団で顔を隠して、黙る。
はあ、とため息した後に母は出て行った。



しばらくすると、私は深い眠りについた


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