ポチ。
僕は「犬」と呼ばれるようになった。
ワンワン煩い。
馴れ馴れしくついてくる。
という理由で。
僕の些細な努力はただ「それ」を悪化させるだけだった。
「犬」は時間とともに「ポチ」に変わり、まるでペットを扱うように周りは僕を「ポチ」と呼び嫌なことを全て押し付けられ時には「ペットは服なんてきないだろ」と服を破かれ裸にされた。
ボロボロの布を纏い家に帰ることも増えた。
父と離れてから僕は人間からペット以下になった。