淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~



「……澪?」






こちらに戻ってきて眉をひそめた表情で私の顔を見つめる貴方








そんな偶然あるわけない……


あるわけないのに


呼んでしまう













「……ゆ……う…くん…?」















瞬きすら出来ない


不安と緊張と驚きと期待で潤む瞳






ぼやけた視界の中でもわかった




路地裏で出会った時と同じように





悠雅が優しく微笑むのが……


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