窓際の山河くんの隣は。

重い足取りで学校に向かった。
教室に着くと、いつもより教室がざわざわしていた。


あれ、山河くんまだ来てないんだ。

遅いな、いつもならもっと早く来てるはずなのに。

そりゃそうだよね、山河くんも私に会いづらいよね。
私もどんな顔してあなたに会えばいいのかわかんないよ……


「あ、おはよ!凛子!聞いた?あの話」


席に着いた私に、サキとミカが私に近づいてきて小声で言った。

「え?あの話ってなに?」

「知らない?凛子最近あの山河くんと仲良いから聞いてんのかと思った」

「へ?」


山河くんという言葉に一瞬ドキッとした。

昨日あんなこと言われて、いろいろ考えたけれど。
その通りだなって、思うところもあるけれど、やっぱりどうしてもショックの方が大きかった。

まさか、あの山河くんがって。

私は彼のことを何も知らなかったんだ。


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