窓際の山河くんの隣は。
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中学二年の夏。
悲劇が訪れた。
いつも通り、普通の毎日を過ごしていく。
そう思っていたのに。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
もう、俺にしがみついて泣きわめく母さんの顔なんか見たくなかった。
「私、歩にもう色んなことしてあげられない……お母さんのこと、もう嫌いになったよね……?」
俺が小学校の時、父さんが病気で死んでから、母さんはずっと元気がなかった。
そんな母さんを励まし続けたのがある男で。
母さんはソイツと再婚まで考えていた。
なのに。
金が必要だからと、母さんから多額の金を請求し、そいつはその金を受け取ると姿を消した。
借金までしてその男に貢いでいた母さんは、裏切られたと知った瞬間、精神が崩壊してしまった。
毎日家に取り立てが来て、母さんが泣きわめいて、ごめんなさいと謝り続けて。
中学生だった俺は、そんな生活に耐えられるはずがなかった。