願いは叶う
蘇る記憶
私は、部屋の壁掛け時計を見て時間を確認したあとに、窓から降りしきる雨を見た。


ポツポツと降り出した雨だったが、今では雨足が強まっている。


私は、百合子が学校に行くときに、傘を持たせれば良かったと後悔した。


雨が降り始める前に、てっきり百合子は家に帰ってくるものだと私は思っていたのに、百合子の帰りが遅い。


今はもう、午後の三時三十分。


とっくに学校の授業は、終わっているはずである。


私は、サスペンスドラマの再放送をテレビで見ながらソファーに座っていたが、百合子が心配で、サスペンスドラマの内容は少しも理解していなかった。
< 78 / 636 >

この作品をシェア

pagetop