キミノトナリ





悠ちゃんはゴール前まで走って行って軽々とゴールを決めた。



やったあーー!!と叫びたいところだけど私は教室で授業中。



.....危ない危ない。



同じチームの人とハイタッチを交わす悠ちゃんはいつもと違って可愛い。



私は吸い込まれるように悠ちゃんを見ていた。



視線を感じたのかキョロキョロし始めた悠ちゃんと目が合った。



「あ!環ー!」



と笑顔で手を振ってきた。



.....キュンッ



私も笑顔で手を振り返すけど、心臓が痛いくらいに鳴っていた。



あれは反則だよ。あんなことされたら女子は1発でノックアウトだよ、確実に。





< 11 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop