キミノトナリ





家から1時間くらい電車に揺られた場所に私たちの大学がある。



毎週金曜日は悠ちゃんと一緒に大学に行く日。



いつもどおり家の前で待っていた。




そして一台の自転車が私の目の前で止まった。




「おっす。」




「おはよ〜悠ちゃん!」



「環は朝から元気だなぁ。」



「だって金曜日だもん!明日休みだし〜」



...なんてね?本当は悠ちゃんと一緒に大学に行けるから嬉しいんだもん。



「俺はバイトだけどなぁ〜まぁいいや、乗って。」



「うん!」



私は悠ちゃんの自転車の後ろにまたがる。



これって幼なじみの特権だよね。



普通好きな人の自転車の後ろに週1で乗れる子なんていないよね。




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