溺れ愛
博愛主義な幼馴染


「ちーちゃん!学校に遅れちゃうよ~いいの?」



んんぅ~・・。


もう朝なのかなぁ。


ママの声がする~・・。



「あと、ちょっとだけ・・・」

「もう~!ヨウくんはご飯食べてるよ?」



ヨウくんは朝早くてえらいなぁ~。


私の弟とは思えないくらい、寝起き良いもんね・・・。


お姉ちゃんは、もうちょっとだけ寝る・・・。



「ちぃ、起きなよ。遅刻しちゃうよ?」



この世界で一番大好きな、声がする。


この世界で一番大好きな、優しい香りがする。


この世界で一番大好きな、温もりを感じる。



「んぅ~・・。気持ちいい・・・」



撫でられてる頭が気持ちよすぎて、もう起きるのやめちゃおうかなぁ~。



「こら、ちぃ。寝ないで?置いてくよ?」

「いたっ!!」



両頬に痛みがはしって、目を開ければ・・・



「良平くんだ・・・」



大好きで大好きで仕方ない幼馴染の竹下良平くんがいた。



「おはよ、寝坊助ちぃ」



くはぁっ!!


そんな笑顔されたら胸が痛いよ!!


きゅんってなった・・・。








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