溺れ愛



「ママ、おはよう!ヨウくんもおはよう~!」



準備をしてリビングに行けばママはキッチンに立っていて、ヨウくんが朝ごはんのパンをもぐもぐしていた。


その横には良平くん。


当たり前のように我が家の朝にいる。


それがなんか・・・嬉しいんだぁ。




「姉さんおはよ」

「ちーちゃん、急がないと遅刻しちゃうよ?」



あれ、パパがいない?


と思ったら・・・。



「紗絵、俺もご飯~」

「こ、コウくん!朝なのに・・・」

「ん、目覚めのちゅうは日課だから!」



シャワーを浴びていたのか、タオルを首にかけて上半身裸のパパがキッチンに現れてママに抱き着いてちゅーしてた・・・。



「相変わらずラブラブですね、コウさん」

「ん~!俺いくつになっても紗絵ラブだから!」



ヨウくんの横でコーヒーを飲んでいた良平くんがニコニコ笑う。



「俺もいつかそんな夫婦になりたいな」



だ、誰と!?


なんて・・・聞けない・・・。



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