元ヤンが可愛い系男子に恋をするとこうなるwww
第一章・恋の始まり
「アッハハハハハハ!!」


「笑いすぎだから!!うるさいから!!」


「だって・・・ねぇ?心涼が・・・っあの心涼がっ・・・アハハハハハハ!!!」


・・・なんでこうなんの?





私は北沢心涼。16歳。


この歳になってようやく恋を知った、元ヤンキーガール。


てか・・・


「・・・おかしい?」


「アハハ・・・え?おかしいよ・・・・・・ふっ・・・ハハハ!!!」


「そんなに!?」


このさっきから笑い続けてるバカは、友達の栗谷川杏里。名前の通りのお金持ち(笑)だ。


こいつが何がおかしくて笑っているのかは謎だけど、ここまで死ぬほど笑っているということは、


私が恋をすることはかなりややこしい事なんだろうな。


確かに私はこれまで生きてきて16年間、恋とは縁遠かった。


人を好きになる事を知らず、子供の癖に粋がって、自然と不良行為を楽しんでいた。


今思うと何が楽しかったのかわからないけど。


「あ、そういやさ、あんた恋とか今まで縁無しだとか思ってるだろうけど、あんた結構モテてたよ?」


無防備な箇所にボディーブローが入った感覚だった。


・・・?


・・・私がモテる?


「嘘じゃん」


「ほんとほんと。あんた外見良いから。・・・外見だけ良いから」


「黙れよ!」


私の外見が良い?私がモテてた??


ダメだ。まだボディーブローの傷が癒えていない。
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