私が会社を辞めないたったひとつの理由
カーテンのすき間から顔を出すと、彼は上半身起き上がって本を読んでいるところらしかった。
「入りなよ」と笑顔で迎えてくれる。
「せっかくの休みに、こんな所に来てていいの?」と言いながら。
来たくて来てるんです。
とは言わない。
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