月夜に悪魔



「皐月の恋はもう叶わないからいいけど…メディオスはいいの?このままで…」


「でもさ…サラサ様にはバラン様がいる」


「バランには…サラサさんがいるんだよね……」


こんな身分なんていらなかった


私はたとえどんなに身分が低くても、君の側にいられるだけで良かったのに




「そろそろ婚約の儀が始まります。お二方準備を整えて下さい」


いよいよ…だね



「本当にいいの?メディオス…」


「もう、後戻りはできないから」


たしかに…



過去は変えられないから





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