太陽に花束を
太陽に花束を
「行ってきます!」


「行ってらっしゃい、あなた」


「今日も綺麗に咲いてるな」


玄関に飾られた花束を見て隆司が言った


「えぇ、本当に…」


由実が微笑む


「パパ、行ってらっしゃい」


「良い子にしてるんだぞ?陽二!」


「うん!」


5歳になる陽二の頭を撫で、外に出た


そして、空を眺める
毎日の日課だ…


「今日も晴れてるな…」


……笑って……


太陽が言っていた


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