死に至る病
 私はそのままトイレに逃げ込み、一人で昼休みを過ごした。


 逃げることしか出来なかったのだ。この私が。


 チャイムが鳴ると私は教室に戻り、授業を受ける。


 それも終わると、荷物を掴んで立ち上がり、走ってその場を後にした。


 君島くんがこっちを見ていた気もした。


 でも、気にしない。


 私は家に帰るとベットにもぐりこみ、声を上げて泣いた。


(あんな奴、死んじゃえばいいのに。病気になってしまえ。)


 私は布団の中で叫び、疲れると、そのまま眠った。


 が、夜になって、私は起きた。


 お腹も空いていたし、何よりもテレビが気になった。


 死んだ女優の遺作?


 なんだか追悼のコメントがあって、ドラマが始まった。


 私が毎週見ていたドラマ。


 もうすぐ最終回で、今一番盛り上がってたはずの番組。


「東京眠り姫」


 主題歌も良いし、台詞が良いんだよな。


 私はやはりドラマが見たくてテレビの前に良いた両親とテレビを見る。


 眠り姫ってタイトルだけど、眠ってるのは主役じゃなくって主役の妹。


 事故が原因でこん睡状態でずっと入院してて。


 その子と事故の直前に付き合うことになった男と、彼にずっと片思いしてた姉のお話。


 今日は妹が目を覚ますんだよね。予告だけど。


 で、ドラマを見る私は、やっぱり君島くんを想っていた。


 ドラマの中では、主役の姉は告白できない。


 男の子が妹を好きなのを知っているからだ。


 報われない恋。


 そして、妹が目を覚ました。
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