童唄―warabeuta―かごめかごめ編

 「うふふ・・・・。自分でやって?」



 少女の言葉に女の手が動く。



 『・・・いや!イヤダ!!!!』



 そんな言葉と裏腹に、カッターを振り上げ、



 そして・・・・・



 ―ザシュッー!!!!!



 皮膚を切り裂く音だけが響いた。



 『・・・・・ご・・・んな・・さ・・・・』



 「そんなこと言うなら、



   最初からやらなきゃいいのに・・・・」



 ―後ろの正面だぁれ



 気づけば、明るい店の中。



 『由実!?由実!!!!!』



  『キャ―――――』



 そこには、呆然とする客と、



 騒ぎ立てるキャバ嬢。



 そして、



 カッターを自ら首に刺して血だらけで倒れている



 女だけだった・・・・・。









                   ―END―

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