冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 そうされて、リューリは自分がシュミーズ一枚で毛布に
 くるまっていたのだと知る。

 慌てて起き上がり、毛布を精一杯引き寄せた。



   「服が、、、。」

   「濡れてしまったから、脱がせて乾かしてある。
    濡れた服は体温を奪うから、、、。」



 だからアシュレも上半身裸なのだ。

 毛布の隙間から、しなやかなアシュレの体が覗いていて、リューリは
 目をそらした。



   「何故、逃げ出した?」

   「それは、、、。」



 嫉妬したからだとは、言えなかった。

 リューリは自分の感情を思い出していた。

 そしてはっきりとわかる。

 自分は嫉妬したのだ。



 胸が詰まるような重苦しい感情。

 シルビアがいたときもそうだった。


  (私はずっと嫉妬して苦しんでいたのだわ)


 それはつまり、、、自分がアシュレのことを好きだからに
 他ならない。
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