キャラメルに恋して
俺は、夕日に向かって叫んだ。
自分の気持ちを。
包み隠さず、恥ずかしがらず。
奈美に伝えられなかった事を叫んだ。
大きな声で叫んだ後、スッキリしたと同時に涙が出てきた。
でも、そんなのってカッコ悪いから、君に涙を見せないようにした。
そして、君の背中を押すつもりで
「次は君の番だよ?」って言った。
君は、戸惑った顔をした。
そりゃあ困るよね?
だけど、何かを決心したように立ち上がって叫んだ。
君の綺麗な瞳から、とめどなく涙が溢れ出てきた。
だけど、
君は叫び続けた。