キャラメルに恋して

┣願わくば




「―――…な、ひな」



「へっ……あぁ」



「ちょっと大丈夫?ご飯粒……」



「やっ、落ちちゃってる」



「もー、ご飯の時くらいしっかりしなさいよ」



「はぁい」



………………危なかった。



あの女の子がいった言葉の続きを考えると、すっかり上の空になってしまう。



あれから二週間……。



私と隼人の仲は、依然変わらず平行線上……。


周りの女の子たちは大分落ち着いたみたいで、前みたいに隼人にベタベタしなくなった。



だけど、そんな事は私の眼中に無かった。






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