キャラメルに恋して

┣隼人side




今日は雛とのデートの日。


駅前で集合のはずなんだけど、なかなか現れない雛。

まぁ、こんなのには慣れっこなんだけどな。

男は待って何ぼ……っていわない?




しっかし、よくよく考えてみると俺たちの関係って何なんだ?


赤の他人ってわけではないし、デートするけど恋人同士ではないし………。



しいて言うなら、仲間?ってかんじ。


振られた日が偶然一緒で、振られて訪れた場所も偶然一緒。

俺たちは、偶然に偶然が重なって出会ったんだ。





そんな事を思っていると、


―――――――コツコツコツコツ



ヒールの音と共に ハァ ハァ という荒い息遣いが聞こえてきた。



はぁ……、やっと来たか。




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