月の花弁
あーもう!!
聞かれたじゃないか。
怒り狂ってて気配がきちんと感じられなかったじゃないか!!
ユリなら、怒ってても感じ取れたかな…
「…美早か?
何の用だ。」
「休憩時間に城の外を歩いていたら
外套を深くかぶった者がおりまして、
気配を感じなかったので怪しいと思い、
声をかけたら、
『…あなたになら預けられる。
これをカナトに渡してもらっても?
怪しくはないわ。
顔を見られたくないの。』
と言う、女の声がしまして、」